マリーザモンチ

 明日マリーザモンチ の歌を聴きに行く


何年ぶりだろう 日本に来るのは


2002年、私はブラジルのパラー州ベレン市にいた。研修生という形で、今はないがATS アマゾントラベルサービスという会社で働かせてもらいながらブラジル生活を謳歌していた。


研修生なので、もちろん給料は安い。

だから、滞在先は、社長に紹介してもらった修道院に決めた。そこは、大学受験に向けてベレンにある予備校で勉強するためにパラー州の地方から来ている女の子達がたくさん滞在しているような修道院の寮であった。

もちろん、修道女達もいて、話す機会もそこそこあった。


部屋は、2人で1つ。私はマラニョン州出身のホージという女性と同じ部屋になった。

ホージは、私より少しお姉さんで、見た目は肝っ玉母さんみたいだった。マラニョンには多いアフロブラジレイラだ。看護師の仕事に就いていた。

彼女に日本のカレーを食べさせたら、すごい顔して笑ってた。しょっぱいわねって。


私が仕事で マラジョー島へお客さんを連れて行ってる間に、私のパンツや下着まで全部洗濯して干しておいてくれるような人だった


そのマラジョー島で、全身ダニに刺されて、下半身がブツブツになり500箇所ぐらい刺されて 大変なことになっていた時には、身体中に薬を塗ってくれたり、レモン汁をかけてくれたりした。


好きな男の子のことを相談したら、ブラジルの男のダメさを教えてくれた笑


いつだって、笑ってた

でも時々、現実の厳しさを語ってた


こんなことを書いてたら、すごくサウダージになってきたよ、ホージ。

今どうしてるのかな


私が部屋でマリーザモンチ のCDをかけていたら、ホージが言った

「私が1番好きな曲よ、それ」

それまでなんとも思っていなかった曲が、私にとって特別な曲になった。


明日はマリーザモンチ の曲を聴きに行く

17年前のあの曲が聴けるかな


でも たぶん泣いてしまう

ホージの顔を思い出しながら