おおはた雄一 ライブ
11月24日 池袋の 自由学園明日館にて、
おおはた雄一のライブ「ギターの音が街に響けば 2019」があった。
まだまだ にわかファンである私でして、おおはたさんの唄は、「おだやかな暮らし」と「かすかな光」しか知らない。しかも、You tubeで聴くだけという、ファンですらない立場だったのだが。。
でも、なぜだかどうしても、今、生で聴きに行った方がいい、今が聴きに行く時のような気がしたのだ。
イントロのギターの入り方、歌い方、すごく心地が良くて、生で聴いたらきっともっともっといいんだろうなぁと思えた。
そんなことを思いながら、おおはたさんのHPを覗いてみると、なんと自由学園明日館でのライブがあると!!
大好きな建物。自由学園明日館。
あの美しい空間で、おおはたさんのギターと歌が聴けるとなれば行かねばならない。
池袋は、少し思い出がある。
小学生の頃、塾の日曜テストで毎週通った街である
大学は、途中で中退したのだが、R大学に一年ほど毎日のように通った
そして、今は頭に新がついた「文芸坐」
ここで、オールナイトで映画を何度も見た。
そんな街(→いや、どんな街?)池袋に、ひっそりと 旧 自由学園は存在する。
教育者の端くれ者として、自由学園は 前から知っている。
羽仁もと子さんが100年前ぐらいに良い教育を与えるために作ったのだ。
その建物はなんと、フランク ロイド ライトが設計している。あの旧 帝国ホテルの設計をした人だ。(今回、ブログに書くにあたり、少し調べたら、フランク ロイド ライトは、帝国ホテルの仕事を資金のかかり過ぎを理由に、途中で解雇され、弟子の遠藤新らが引き継いだらしい)
自由学園明日館も、フランク ロイド ライトがデザインして、遠藤新さんが引き継いだようだ。
とにかく美しいのだ。
さて、話を本題に戻そう。
おおはた雄一のライブ
↑ これは、ライブ前
一言で言えば、ものすごく良かった!!
4回も泣いた
泣いた1曲目は
「どんな一日でも、それは映画になる」
歌番組を家族みんなで見ていた時の記憶についての話。テープに録るために、家族に静かにするようにと言うイライラしてるみたいな話。でも、それも今は懐かしい映画のワンシーンのよう。
あぁ、私もおんなじことしたよ。
あのテープ、どこにいっちゃったんだろう。
すごくあったかい思い出
泣いた2曲目は
「きみを忘れちゃうよ」
おおはたさんが、どんな気持ちで作ったのかは知らないけれど、私には、自分が過去の自分に問いかけているような気がしてならなかった。
ちゃんとあの頃の自分を大切にしていますか?って。自分が大切にしなきゃいけないものを、きちんと大切にしていますか?って。
泣けた。
泣けた3曲目
「最終列車は夜の川を越えてゆく」
新しいアルバム「眠る発光体」に入っている曲らしい。
最終列車に乗った時に抱いた不思議な感覚を、詞とメロディーとリズムで 表現していた。
言葉にならない感覚を、見事に表してくれた おおはたさんを もう、すごいとしか言いようがなかった。
悲しいとも寂しいとも違う、孤独だけど、孤独だからこそ感じるような 束の間の共同体と偶然生みだす 安らぎの空間。どこに向かうのかも わからないけれど、この瞬間だけは このまま 続いていくような 続いてほしいような。
儚いからこその感覚かなぁ。
泣けた4曲目
「おだやかな暮らし」
アンコールに弾いてくれた
今日はこの曲が聴きたくてライブに来たんだけど、あまりにも素晴らしい曲をたくさん聴いたから、もう おだやかな暮らし は聞けなくてもいいやと思っていたところに 音が鳴り始めた。
おおはたさんのライブに来れた喜びを味わいながら、幸せな気持ちで聞いた。
2時間ほどのライブは、おおはた雄一という人の人生を想像し、自分の人生を振り返り、日常の大切さと、今を大事に一歩ずつ歩んでいこうという気持ちを抱かせてくれる 実り多きものだった。
おおはた雄一さん、ありがとうございます
また聴きにいきます 🎵